昨2024年12月、中国山西省の忻州市から市長以下6名の市政府訪問団が富士見市にお越しになりました。きっかけは訪問に先立つ半年前の6月に山西省の人民対外友好協会を通して公式訪問の打診があり、「日本と韓国に観光事業その他の視察に行く。富士見市日中友好協会と長い間の交流があるので、この際、ぜひとも富士見市にお邪魔したい。」ということから話が進みました。
山西省忻州市とわが協会の長い間の交流とは・・・。それは今から26年前の1999年、協会が五台県の上陽村に希望小学校を建てたことに端を発します。当時、協会の会員さんが東奔西走して建設資金を募り、人口約800人の小さな貧しい村に建てられた学校は「中日友好 富士見・上陽希望小学」と命名されました。以来、私たちはたびたび学校を訪問し、小学生や村民と交流を続けてきました。上陽村の上級機関である五台県や忻州市へも、状況が許す限り時間を作って訪問し、関係者の皆さんと懇談を重ねてきました。
26年の間に、協会の会員さんで当時の状況を記憶している方はごくわずかとなりました。現在の忻州市政府の関係者の中には、もちろん一人も残っていません。それでも「日本へ行くからには・・・」と厳しい日程にもかかわらず私たちに会いに来てくれたのでした。交流の歴史が、四半世紀を経て相互信頼の関係へと発展してきた証しを、忻州市の皆さんが示してくれました。
|