上陽希望小学校2012年10月

        富士見市日中友好協会会長  紫関 伸一

 早いものでもう8月です。今年から「酷暑日」という呼び名が新たに定められました。この呼び名も定着してきたのでしょうか、35度以上の40度未満の「真夏日」と聞いてもさほど驚かないようになってしまいました。そして「酷暑」=「熱中症に注意」だけかと思いきや、その一方で線状降水帯が大暴れ。水害に命を脅かされている地域も日本各地に見られます。7月28日、熊本地域では前回の最大震度7からわずか10年で再び同様の揺れを記録する大地震に見舞われました。亡くなられた方々に心からのお悔やみを申し上げますとともに、被災された皆様にお見舞い申し上げます。

 一方、世界に目を転じれば、ヨーロッパでの熱波の襲来、アジア各地での大雨などなど…。あたかも人類が地球から強烈な仕打ちを受けているかのようです。何十年も前から言われているように、人類の生産活動がこのような地球にしてしまった以上、人類の責任で元の姿をとりもどす努力が今ほど求められているときはありません。そうです!戦争やその準備に頭やお金を使っている時ではないのです。にもかかわらず日本のある閣僚が国外で、そして国内でも、核戦力を増強する欧州の動向に触れながら「(日本でも)あらゆるタブーなく議論をしなければ、もはやどの国も一国で安全保障を確立することはできない。これは当然のこと」と発言したそうです。何と視野の狭い人なのかとつくづく思います。もっとも、「国論を二分するような大胆な政策を実行」と言いながら皇室典範の改定をはじめ「国民の総意」とは真逆の、自分がやりたいことだけを一部の仲間の後押しで押し通してしまう総理のもとの閣僚ですから、当然と言えば当然なのでしょう。昨年11月の「台湾有事」発言の後始末も未だにできていません。

こんな俳句があります。

 八月は 六日 九日 十五日

日本の8月と言えば平和について思いを巡らす月ですね。そして富士見市日中友好協会にとっては映画会の季節でもあります。酷暑の夏にもめげず、今年も中国映画を上映します。『舟に乗って逝く』という江南の水郷を舞台にした作品です。受け止めは人それぞれですが、歴史を重ねてきた母と子の人としての営みをご自身に重ねて見つめ直す機会になればと願っています。それはまさに平和につながる大きな意味があるのではないでしょうか。多くの皆様にご覧いただきたい映画です。