薬の神じゃない

2025年8月24日「薬の神じゃない」の映画を朝10時からと午後2時かに上映しました。

 

 
映画『薬の神じゃない!』を鑑賞し、強い衝撃と深い感動を受けました。
この作品は、実際に起きた出来事をもとに制作されたとのことで、登場人物のたちの苦悩や葛藤が、単なるフィクションではなく現実に存在したということに胸が締めつけられました。
高額な薬を買うことができず命の危機に直面する患者たちと、彼らを救おうと奔走する主人公の姿は、医療や社会制度が抱える根本的な問題を鋭く浮き彫りにしていました。
観ているうちに、自分ならどうするのかと何度も問いかけられているように感じました。
主人公は当初、利害やお金のために動きますが、患者たちとの出会いを通じて次第に心を動かされ、人の命の尊さを前にして自らの行動を変えていきます。その過程が丁寧に描かれており、人間の弱さや打算、そして他者のために勇気を持って立ち上がる強さがひしひしと伝わってきました。また患者やその家族の姿からも生きたいという切実な願いが伝わってきて、見ている自分まで胸が締め付けられました。
エンターテインメントとしての面白さを持ちながら、社会的テーマを強く訴えかける力を兼ね備えた作品であり、鑑賞後も余韻が長く残りました。
改めて「薬」と「命」の重み、そして制度や社会の在り方について考えさせられる、非常に意義深い映画だったと思います。
このような機会をいただけたことに感謝申し上げます。
                                                                                                                         熊谷 麗